医院ブログ
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こんにちは、甲子園口しまはら歯科、助手のSです。
11月も、もうそろそろ終わりそうですね。
今月は特にイベントはございませんが、10月はハロウィンという事で、治療にいらしたお子さまにキシリトール入りのお菓子をお配りしました。
ところで、キシリトールは歯にいいイメージをみなさまもお持ちだと思いますが、いかがでしょうか?
今回は、キシリトールってよく聞くけど、どういうものなの?どうして歯にいいの?
そんなお話をさせていただきます。
キシリトールとは🦷
シラカバや、カシ、トウモロコシの芯などが原料の天然素材由来の人工甘味料です。
糖度は砂糖と同じでも、砂糖よりカロリーが低く(砂糖の約4分の1)冷涼感があり、後味がすっきりとするのが特徴です。
また、体内でも肝臓で生産されます。
虫歯予防効果について🦷❕
虫歯は、歯が溶かされ、健康な歯がむしばまれていく病気です。
ミュータンス菌という菌が食べかすなどに含まれる糖を発酵・分解して作り出した酸が原因となります。
ところが、ミュータンス菌はキシリトールからは発酵せず、虫歯の原因となる酸を作り出せません。酸が作り出されにくいので、虫歯が増えるのを防ぎます。
再石灰化について🦷❕
口腔内は、食べかすなどによって作られた酸により、酸性に傾きます。
そして、歯の表面は溶け出します。
しかし、しばらくすると唾液の作用で中性になっていき、唾液に含まれる成分によって修復されます。それが再石灰化です。
キシリトールには、味覚の刺激などによって、唾液分泌を促進する効果があります。
その為、再石灰化のお手伝いをしてくれます。
1日の摂取目安量は5~10g。
3~4回に分けて摂取するのが最も虫歯予防効果が期待されると言われています。
しかし、1日に20~30gほど過剰摂取すると、副作用として腹痛や下痢を引き起こしやすくなります。また、体質によっては摂取目安以内の量でも、腹痛や下痢を引き起こす場合があるので注意が必要です。
また、含まれているキシリトールの比率が90%以上でなければ虫歯予防本来の効果は期待できないと言われています。そちらも、注意が必要です。
虫歯になりにくい歯の手助けをしてくれるキシリトールですが、万能ではありません。
キシリトールを摂っていても、一度できてしまった虫歯が治ることはないですし、全く虫歯にならないわけでもありません。
健康な歯の為には、日々の歯磨きなど、お口のメンテナンスが鍵となります。
キシリトールを取り入れつつ、虫歯予防していきましょう🌟