西宮市甲子園口の歯科・歯医者|甲子園口しまはら歯科

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女性特有の歯周病のリスク🦷🌀

こんにちは!甲子園口しまはら歯科 歯科衛生士のYです🌿

少しずつ暖かくなってきていますね🌷

受験、卒業シーズン体調を崩さないようお気をつけくださいね!

 

今回は女性特有の歯周病のリスクについてお話させていただきます。

女性ホルモンは生涯を通して女性の身体に深くかかわっています。

女性ホルモンの分泌量は一般的に20~30歳代前半にピークを迎え、その後は低下して個人差はありますが45~54歳頃に閉経を迎えると欠乏します。

これらの女性ホルモンの変動はお口の中にも影響します👀💫

 

歯周病の発症と進行はさまざまなリスク因子によって左右されます。

細菌因子のほかのリスク因子としては、環境因子および宿主因子に大別されます。

環境因子としては、

喫煙、ストレス、栄養障害、肥満、薬物、社会経済的環境や歯みがき習慣、定期検診の受診回数なども考えられます。

一方、宿主因子とは、

歯石、適合の悪いかぶせ物など、歯の形態異常、口呼吸、ブラキシズム(歯ぎしり、くいしばり)、年齢、人種、性別、全身疾患などです。

女性では宿主因子として女性ホルモンがあげられます。

思春期および妊娠期における女性ホルモンの多くなる時期や、更年期における女性ホルモンの欠乏により歯周病進行のリスクが高まることが知られています!

次に女性ホルモンの変動の起きる時期における歯周病のリスクとお口のケアについて説明させていただきます。

 

🦷月経周期

排卵日付近や月経開始1週間前から月経直前の女性ホルモンの増加により

・歯周ポケット内の滲出液中に女性ホルモンを栄養源とする細菌が増殖する

・歯ぐきの腫れや炎症が起きやすくなる

・免疫応答が一部抑制され、細菌による感染が起きやすくなる

お口のケアとしては

・排卵日付近、月経開始1週間前から月経直前のセルフケアを徹底して行う

・女性ホルモンの分泌が少ない時期(排卵日付近、月経開始1週間前~直前を避ける)に歯科医院でのメインテナンスを行うことがおすすめです

 

🦷妊娠期

女性ホルモンが月経周期ピーク時の10倍以上に増加することにより

・歯周ポケット内の滲出液中に女性ホルモンを栄養源とする細菌が増殖し、歯周病の進行に関わる細菌の割合が増加する

・母体の免疫システム変化しているため、歯ぐきの炎症が増えやすい

・唾液量が減少する(特に妊娠初期

お口のケアとしては

・セルフケアを徹底する

・アルコールの含む洗口剤の使用を控える

・歯ぐきの中の根面についた歯石除去やその他の歯科治療は妊娠中期(5~7か月)に行う事がおすすめです

 

🦷更年期

女性ホルモンの欠乏により

・免疫応答が変化して炎症性物質が増加するため、歯ぐきの炎症が増える

・骨を作る細胞を活性化し骨を壊す細胞を抑制するエストロゲンが欠乏することで、骨を破壊する細胞を抑制できず歯を支えている骨の吸収が増える

・結合組織におけるコラーゲン生成が減少するため、歯ぐきや口腔粘膜が薄くなる

・唾液の量および質に変化が起こるため、お口が乾燥しやすくなる

お口のケアとしては

・セルフケアを徹底する

・歯ぐきや口腔粘膜が薄くなっている方は、毛のやわらかい歯ブラシと低研磨の歯磨き粉を選ぶようにする

・お口の乾燥しやすい方は↓

ラウリル硫酸ナトリウム(発泡剤)を含む歯磨き粉は使用しない

(ラウリル硫酸ナトリウム:強力な陰イオン界面活性剤であり細胞膜を破壊し細胞を溶解させたり表層の口腔粘膜の上皮を剥離させたりします。

その為お口の乾燥を進行させたり、味覚障害が引き起こされることがあります。)

口腔乾燥症用の歯磨き粉や洗口剤を使用する

食事はよく噛んで唾液の分泌を促す

 

上に書いたように女性は若年期からホルモンの影響により歯周病のリスクが高いため、セルフケアや歯科医院での定期的な歯科検診でのケアがとても大切です!

お家でのセルフケアと3カ月に1回の定期的なメインテナンスでお口の状態のチェック、クリーニングをしましょう🦷✨

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