甲子園口しまはら歯科

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歯が抜けてしまった部分はどうしたらいいの③??🦷

甲子園口しまはら歯科🦷🦷院長の島原淳です。

前回までは入れ歯、ブリッジの説明をさせてもらいました☺️

最後はインプラントです。

インプラント!!って聞くと、怖い、痛い、費用が高いなどのマイナスのイメージを持たれる方がいらっしやると思います。顎の骨に人工歯根を埋め込み、それを土台に被せ物を取り付ける治療です。それだけ聞くと確かに怖いですよね…

インプラント治療では、人工歯根の事をインプラント体、土台の事をアバットメント、被せ物の事を上部構造と呼んでいます。

まずは長所、短所から説明します。

長所

①Brと違い自分の歯を削る事がなく、自分の歯に負担をかける事がありません

②自分の歯と構造上同じではないですが、自分の歯のように噛む事ができます

短所

①外科的な治療が必要になる

②全身的な疾患があるとインプラント治療ができない事がある

③保険外治療のため金額が高い

④十分な骨がないとできない事があります。

 

ここでインプラントの歴史について少し話します。

インプラントも多くの研究を経て、1960年頃にはスクリュー型(ネジのような形)のチタン製のインプラント体を用いて人への臨床応用が開始されました。オッセオインテグレーション(骨とチタンの結合状態)の概念に基づきインプラント治療の成功率が飛躍的に向上させ、1980年ごろにはその評価が世界に広まりました。それ以降も年々進化していき今では世界中で失った歯を補う方法として取り入れられています。

 

※インプラント治療をするにあたっての流れ

①患者様自身の把握

患者様自身としっかりとコミュニケーション取れるか、年齢(成長期の方は適応外)、全身疾患の確認(高血圧、糖尿病、骨粗鬆症、自己免疫疾患など、患者様の全身状態を医科と連携して確認する、インプラント治療の可否、薬の休薬、変更)、喫煙の有無など。確認しておく。

②口腔内の状態を把握。

レントゲン写真を撮影し虫歯の有無、歯周病の進行度合いを把握。口腔内写真、患者様の歯型などの資料をとる。虫歯治療、歯周病の治療はインプラント手術をする前に行っておく。

③インプラント埋入位置のCT撮影を行う(インプラントを埋入する為の骨があるか、下顎だと下歯槽神経、上顎だと上顎洞まで離れているかなどを3次元で確認する)

④CTデータと患者様の模型を技工士に提出して、マッチングさせる。インプラント体の長さ、直径、埋入する位置を確定させて患者様専用のサージカルガイド(手術時に使用するマウスピースみたいな物)の作製をおこなう。

⑤患者様にインプラントをするにあたり説明、同意をしっかりとおこなう。

⑥インプラント体埋入手術(1次手術)

インプラントのネジを入れる手術であり、基本的には局所麻酔下で歯茎を切開して先ほど説明したサージカルガイドを口腔内に装着して規定のドリルで削ってインプラントを埋入していく。最近では十分な骨があって、固定が良好であれば、歯茎を切らずに手術を行い、仮歯まで装着できることもある。(インプラントと骨が結合する期間が下顎だと3ヶ月、上顎だと6ヶ月と言われているが最近はインプラントの性状も良くなってきてるため期間の短縮が可能である)

⑦インプラント2次手術

インプラント体と結合するアバットメントを装着するための穴を開ける、その時に歯茎の状態を診て歯肉移植を行う事もある

⑧治癒期間(歯茎の移植をしたら2ヶ月くらい)を待って仮歯を装着(仮歯の状態で過ごしてもらい、状態の確認)

⑨型取り

⑩最終上部構造(被せ物)

11メインテナンス

インプラント治療はは被せ物を入れたら終わりではありません。しっかりとメインテナンスしないとインプラント周囲に炎症が起こって最悪インプラントが抜けてくる事があります。定期的な清掃を歯科医院で行う必要があります。

これが大体の当院での流れです。先生によって多少違いがあるかと思います。

 

※注意ですが、生態親和性に優れたチタンでも、ごく稀にアレルギーを持つ方もいらっしやるため、不安な方は金属アレルギーの検査をお勧めしております。

 

最後に今後の課題になってくるとは思いますが、インプラントが普及してもう何十年になると思います。口腔内にインプラントが埋入されてる方の年齢が高齢になってきて自分でケアができない、第三者にケアして頂かなければいけない状況になる事があると思います。その時にインプラント周囲がケアしにくい、痛みが出ても外せないなど起こってくる可能性があります。

またはインプラントを埋入したは、遠方に引っ越しをしてどこに通院すればいいか困る事もあると思います。

インプラント製品は世界中で100種類以上存在しています。日本製も海外製もあります。互換性があればいいのですが、インプラントの種類によって器具が違います。

個人で開院してる歯科医院の多くは何種類も器具を持っているわけではありません。しかも医院によって使用しているインプラントは様々です。共通ではありません。

インプラント治療を受ける際は治療方法だけでなく使用するインプラント体の特徴についても知っておき、納得できる物を選択して頂ければと思います。

 

長々となりましたが、気になる事がありましたらいつでもご相談ください🤗

 

今年も残り2ヶ月弱…本当に一年早い😂 体調に気をつけて過ごしていきましょうね❗️❗️

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